2016年11月28日 更新

東京農大の「収穫祭」で知る「農」の未来と美味しい体験

東京農業大学世田谷キャンパスの「収穫祭」をハレット編集部が取材してきました。そこには新たな発見がいっぱいでした。その理由は、いわゆる一般的な大学の文化祭と一味違い、ここで学ぶ学生たちが人の命に直結する「農」を学び、次代を創る視点を持っているからかもしれません。

「収穫祭」という名の学園祭。

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こんにちは。ハレット編集部です。

今回は、世田谷区民にとっては馴染み深い『東京農業大学世田谷キャンパス』へ行ってきました。

2016年に創立125周年を迎えた「農のこころ」を育むこの大学では、10月28日から30日までの3日間「収穫祭」が開催。東京農大ならではの食物をいただいたり、体験したりしながら、食べることや農作について新たな発見がたくさんありました。その「発見」を是非ハレット読者のみなさまにもお伝えしたいと思います!

「農作物と生命」への感謝に溢れた祭り空間

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キャンパスへ到着すると植物を使ったオブジェやディスプレイで飾られた校門がお出迎え。
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浴衣姿の東京農大生から爽やかな笑顔と共にパンフレットをいただきました。

何かが挟まれているのに気がついてページを開いてみると一穂の稲穂が!「収穫祭」を感じさせてくれる素敵な演出です。

今年のテーマ「次代を創る、農のみのり」を感じさせてくれますね。

大根チャリティー配布は毎年大人気♪

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朝の9時前だというのに、キャンパスの中央にあるユリノキ広場には、すでに何やら行列ができ始めています。
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学生ではなく、子どもからお年寄りまで年齢問わずのこの行列の先には、大量の大根が!毎年恒例の「大根チャリティー配布」では、2日間で6,000本の大根を配布するそうです。1日3,000本の大根が、10時から配り始めて11時過ぎにはなくなるという人気ぶりです。

バラエティに富んだ魅力的な模擬店と販売店

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「収穫祭」の一番人気は、何と言っても部活動や同好会がそれぞれに工夫を凝らした模擬店の数々。

野菜や果物、農産物、蘭やサボテンなどの植物、お祭りの定番であるお好み焼きや唐揚げ、焼きそば、さらには甘いおしるこやワッフル、タイのトムヤンクンや中国の小籠包など・・・!

国際色豊かな食べ物や、バラエティ豊かな「食」に出会えます。

伝統を受け継ぐ人気の農大味噌

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「収穫祭」ではそのクオリティの高さが評判となり、たくさんの人が押し寄せる人気商品となっているものも多くあります。
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その代表的な人気商品が、「お味噌」。
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醸造両科統一本部が販売するお味噌は、卒業生が就職した先の味噌蔵で学生も参加して作っており、東京農大でしか売っていないオリジナルのお味噌なんです。毎年すぐに売り切れてしまう人気商品です。

日ごろの研究を生かしたマルシェ風の販売店

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世田谷マダムが集まるのは、マルシェを研究しているという学生団体が出店している野菜の模擬店。
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さすがマルシェを研究しているだけに、店のディスプレイが実におしゃれ。北は北海道から南は屋久島まで、学生たちが農業実習で農作業をさせていただいている農家さんから買い付けているそうで、とても新鮮。紅色が美しい紅化粧大根、カラフルな人参やバターナッツかぼちゃ、わさび、ターサイなど、スーパーでは見かけない珍しい野菜が買えるのも魅力のひとつです。

ネーミングに感じる学生らしいセンスと味わい

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長年の伝統の中で培われてきた東京農大ならではネーミングやアイディアの面白さが光る商品もたくさんありました。
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そのひとつに農友会自動車部が手がけたお醤油。

自動車部が、群馬県の有田屋さんという醤油メーカーさんと提携。有田屋醤油を自動車のエンジンオイルのパッケージに似せて作った容器に入れて出来上がったのが「人間用エンジンオイル」!こういうアイディアって、学生らしい斬新さがあってとても新鮮です。

タイで出会ったスイーツの味をみんなの力で再現

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「ロッティ・スイ-ツ」というあまり聞いたことのないタイのスイーツを販売しているのは、アジア・アフリカ研究会。

もちもちの生地にバナナを包んだタイ風のバナナクレープは、練乳やジャム、ココナッツをかけていただきます。部員の一人がタイでバックパッカー旅行をしていた時に、屋台で売られていたロッティと出会って、その美味しさに虜になったことから今回のメニューに選んだのだとか。バンダナが可愛い学生さんたちは、神楽坂にあるロッティ専門店へ話を聞きに行き作り方を学んだそうです。

それぞれの店が持つストーリー

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花売りの男子学生が持っていた「恋心いかがですか」と描かれたプラカードが目を引きます。キャッチーなコピーに釣られてワクワクしながら店を覗くと、そこには色鮮やかなシクラメンの鉢がズラリ。「恋心」はシクラメンの花言葉だったのですね!
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「恋心」って、どんなものだったかしら?と、すっかり大人になってしまった(?)ハレット編集部が思いあぐねながら歩いていくと、またまた懐かしさを誘うものに遭遇しました。子どもに絶大な人気を誇るカプセルトイの「ガチャいも」。
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その中身はおもちゃではなく、ナントじゃがいもの栽培キットでした。農大生が考えて商品化したカプセルトイ、中に入っているジャガイモは素人の私たちでも十分に育てられるそうです。
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そのほかにも設立120周年を誇る焼きたてパイ屋さん、臨床栄養学研究室といういかにも栄養に詳しそうな学生さんが作る大豆を使った熊本県の郷土料理・呉汁など、どれもこれもアイディアがあり、伝統があり、何よりひとつひとつの販売店と模擬店にストーリーがあります。学生さんと触れ合い、話を聞くことも楽しみのひとつです。

誇り高く掲げられた「優良店」の看板に注目!

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模擬店・販売店の中には、店先に「最優良店」あるいは「優良店」と書かれた看板のある店があります。

昨年度の「収穫祭」で、衛生、安全、味、接客、装飾などが特に優れていると認定された団体だけがこの看板を掲げることができ、今年は100店舗以上ある中、模擬店では9店舗、販売店では3店舗、「最優良店」は、それぞれ1店舗ずつがこの看板を掲げています。間違いない味を求めるなら、この看板も要チェックですね。

「食」を知る、「農」を学ぶ

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「収穫祭」では、「食」を学ぶ、知ることができる文化学術展もあります。

華道部の展示、茶道部のお茶体験、書道部の書道パフォーマンス、アンサンブルを聴きながら寛げる喫茶など、文化祭定番の催しもあれば、発酵食品、里山、稲作、野生動物、食の危険などなど「食」にまつわるテーマを扱った研究、展示を行っている東京農大らしい興味深い展覧会も盛りだくさんです。
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学生さんたちの様々な工夫があるので物品購入だけでなく、展示鑑賞もおすすめです♪大人になり久しぶりに体験することも多く、純粋に楽しめ、思わぬ出会いや発見、学びがたくさんありました。

大学の中に「牧場」!

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緑あふれるキャンパスの一角には、子どもたちが集まる「ふれあい牧場」が設置されています。
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モルモットやウサギなど、動物園のふれあいコーナーでよく見られる小動物だけでなく、ミニブタ、ヤギや羊の赤ちゃん、そしてカメまで!動物たちと触れ合い、命のぬくもりを感じるひととき。牛の乳搾り体験や羊の毛を使ったマスコット体験作りなどもあり、毎年親子連れで賑わうそうです。

大学の文化祭という枠を超えた地域の一大イベント

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「食」のテーマパークを思わせる東京農大の「収穫祭」。地域住民にとっても楽しみなイベントとなっているのは、規模の大きさや美味しい物が手に入るからだけではない気がします。

普段何気なく口にしている食べ物のことを知る機会であること、そして、新しい「農」の可能性を考え、学び、創造し続けている学生たちの姿に触れることができるのもこのイベントの大きな魅力のひとつ。

真剣に楽しそうに取り組んでいる学生たちの気持ちが訪れる人々にも伝わってきて、わくわくした気持ちになれること間違いなしです。「食」という日常が、「祭」によって非日常になる楽しさをあなたも東京農大の「収穫祭」で味わってみませんか。

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